農業の発達

室町時代の産業は、民衆の生活と結びついて発展した。

この時期の農業の特色は、土地の生産性を向上させる集約化・多角化が進められたことにあった。灌漑や排水施設の設備・改善により二毛作は各地に広まり、畿内では三毛作も行われた。また、水稲の品種改良も進み、早稲・中稲・晩稲の作付けも普及し、各地の自然条件に応じた稲が栽培されるようになった。


鍬・鋤・鎌などの鉄製農具や牛馬を利用した農耕は鎌倉期よりもさらに普及し、肥料も刈敷・草木灰などとともに下肥が広く使われるようになって地味の向上、収穫の安定化が進んだ。また手工業の原料として、苧・桑・楮・漆・藍茶などの栽培もさかんになり、農村加工業の発達により、これらが商品として流通するようになった。このような生産性の向上は農民を豊かにし、物資の需要を高め、商品の生産・流通をさかんにした。


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更新 2009/01/19

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